人は最初に見たものの影響を強く受ける傾向が強くあります。

そして、そのときに持った印象が

ずっと長く続いてしまうのです。

これを初頭効果と言いいいます。

心理効果の中でも強く働く効果のひとつです。

実験をしてみましょう。

上記の文章はあるパンダを表現する形容詞を並べたものです。

どうでしょう、直感的に見ると

Ａのパンダほうが好意的に

感じられないですか？　

でも実際は言葉を入れ替えているだけで

同じ形容詞を使っているのです。

Ａは最初に好意的な言葉を並べているので、

初頭効果の影響で全体的に

好意的な印象を持ってしまいます。

この効果は商業の世界でも広く知られていて、

デザイン、コピー（文章）、写真、映像などで

「顧客に最初にどんな印象を与えられるか」

と色々と研究されています。

ポーランド出身の心理学者アッシュという人がした実験では、

ある人物を紹介するのに

「知的→勤勉→衝動的→批判的→強情→嫉妬深い」

と紹介した場合より

「嫉妬深い→強情→批判的→衝動的→勤勉→知的」

と紹介する方が印象悪くなることを突き止めました。

同じことを言っているとしても、

最初の印象が全体の印象として決定づけてしまうのです。

そしてその後に得た情報は都合の良く

解釈してしまうのであまり悪い印象になりにくいのです。

書籍『パンダ先生の心理学図鑑』では

初めての人に会ったときの印象を良くするテクニック

も紹介しているので読んでみてください。

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