吊り橋効果/脳の勘違い効果

吊り橋効果
脳の勘違い効果

人は面白いもので興奮をしている状態で異性と出会うと、その異性に好意を抱く傾向があります。例えば高い所にかかる吊り橋、川は遥か下にあり、歩くと橋が揺れてかなりこわい。そんなドキドキする吊り橋の上で異性と出会うと、そのドキドキを恋のドキドキと錯覚してしまうためと言われています。身体的反応を女性の魅力による反応と脳が勘違いする心理効果です。

この心理効果を吊り橋効果といいます。女性も男性共に働く効果なのですが、男性の方に効果が出やすい傾向があります。また本人が自覚できないところで変化することも多く、アンケート等で効果にかかったか否かを抽出できないし、反応は個人差も多い心理効果です。ただ少し注意点があります。この脳の勘違いは反応がでるまでに時間を有する場合があります。5分後ぐらいに出ることもあれば、家に帰って寝る頃になって反応が出ることがあるのです。「これは恋だ」と親密になることを急ぐと、相手はピンときていないことがあるので注意しましょう。

科学的な根拠としてこんな実験があります。カナダの心理学者ダットンとアロンは数十メートルの高さがある揺れる橋と浅い小川の1メートル上にかけられ頑丈な橋である実験をしました。18歳から35歳の男性が橋を渡ってくると橋の途中で魅力的な女性にアンケートを依頼されるというもの。後日、調査結果について知りたいからと電話番号を渡すとグラグラと揺れた橋でアンケート調査を受けた人が圧倒的多く電話をするという結果になったのです。これは恐怖のドキドキした感覚が時間経過と共に恋愛のドキドキと脳が勘違いした結果と考えられます。この実験は根拠が浅いと言われることもあるが、ポーポー・ポロダクションでも類似する実験をおこない、こうした脳の勘違いが存在することを確認しています。

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