現在、デザインに関連した言葉が多数使われていますが、その使い方はけっこう曖昧なところがあります。特にカタカナ語は都合良く感覚的に使われることが多いです。そこで、知っていると便利なデザインに関係する用語を広義にまとめてみました。

○イノベーション

新しいアイデアから新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす技術革新のこと。日本は自動車など、海外で開発された商品を高品質低コストで量産する高い製造力(プロセス・イノベーション)を持つ。しかし、オリジナル製品を生み出すプロダクト・イノベーションが弱いとも言われている。

○コンセプト

作品や商品の骨格となる概念。デザインの根幹となるものを指す。コンセプトはデザインを作る前に決めておき、全ての工程で照らし合わせ、仕様を確認する際にも使われる。意味も広域に使うことがあり、正確に理解している人が少ないので、さらりと説明できるとカッコイイ。

○クライアント

 依頼主や広告主のことを指す。類義語は「神」。デザイン事務所では、製品メーカーなどがクライアントになり、事務所に発注する。デザイナーは消費者のことを考えてデザインしつつも、クライアントを満足させることができないと製品に辿り着くことができない。

○スタイル

 姿勢、やり方、格好などを表す表現。デザイン的にはおもに人の外観などを評価する場合に用いられる。ファッションなどのジャンルでよく使われる。またライフスタイルのように、生活様式や価値観を含めた個人の生き方などをさすこともある。

○テイスト

 本来の「風味」「味」という言葉から派生して、嗜好や赴(おもむ)きを指す言葉。デザインの傾向・雰囲気を表現する言葉として使われる。特に一定の方向性などが感じられるときやイメージを共有したいときに使われる。たとえば「全体的にやさしいテイスト」など。

○フォルム

 フランス語の「forme」から、英語表記は「form」(フォーム)。形や形状を表すのに使用される言葉。耳障りの良い単語なので、多くのデザイナーが美しい形状を表現する方法として好んで使用する。「美しいフォルム」「洗練されたフォルム」など褒め言葉として多用されている。