ポーポー・ポロダクション/「色彩と心理」おもしろ雑学

「『色彩と心理』おもしろ雑学」
(大和書房/定価700円(税込))

 本書は色彩心理学の話を中心に、色に関するおもしろい雑学をまとめた書籍です。色彩心理とは、色を通して科学的に心の動きを追求しようしており、色を通して人の心の問題を解決するのに役立てられている心理学のひとつの分野です。色の心理効果を知れば、色に惑わされることが減り、色に囲まれたもっと豊かな生き方ができるかもしれない。

 例えば、結婚式場で赤い絨毯を使うのはどうしてでしょう?

「おめでたい場所だから赤を使うのでは?」

 そう答える人がいるかもしれない。もちろん、おめでたい場所だから赤を使います。しかし、それだけでは不十分な答えです。実は赤い絨毯を使うのはもっと大きな目的があります。いや、そもそもおめでたい場所で赤を使うのはなぜだろう?

 他にも、食事で使うお皿が白い理由。
 段ボールが薄い茶色をしている理由。
 口紅が赤い理由。

 それらにはちゃんと理由が存在します。本書ではそういった普段あまり気にしていないが、色を決めた理由、色が人にどう影響を与えるかをまとめて紹介しています。

へぇ〜

・ポストはなぜ赤いのか?
・戦隊ヒーローのリーダーは、なぜいつも「赤」
・青い車は事故に遭いやすい?
・紅白歌合戦は、なぜ「紅」と「白」で戦うのか?
・注意! 初デートに着てはいけない色
・「紫外線」、紫の「外」ってどこの線?
・色でダイエットができる?
・洋食器の白、和食器に黒が多い理由
・和室はなんで地味なのか?
・健康によい色とは?
・戦国時代の色彩戦略
・スポーツ競技の色、「有利」と「不利」
・青色柔道着はなぜ「青」なのか?
・手術着はなぜ白ではないのか?
・よいアイデアを生む会議室の色とは?
・青色防犯灯で犯罪は減るのか?
・恋をしたら着る色、恋が冷めたら着る色
・よい睡眠に導く色

 などなど色のまつわる雑学が満載です

イロクマのピロシキ

 シロクマ(ホッキョクグマ)の亜種と言われているが、詳しい生態はわかっていない。子供は白い体毛に覆われているが、大人になるときに自分で体毛の色を変えられる。知能が高く他の動物の言語も話せる。大人に近づいた個体は自分の色を探しに旅にでると言われている。寒がりなのでマフラーをしている。

ニジンスキー博士

 ロシアから色彩の研究のために日本にやってきた色彩心理学者。美しい色彩で溢れている日本に魅了され、文化が紡ぐ多様な色名に感動し、日本で色の研究を続けている。緑の髪の毛とオレンジの白衣という節操のないスタイルには、何か秘密があるらしい…